畳の表替えとは、畳表(表面のゴザ)と畳縁(ふちの部分)を新しく交換する作業のことを指します。
通常、前回の畳替えから5年から10年が表替えの目安となります。
畳表が擦り減ってきたり、ささくれが目立ち始めたり、衣類に畳の繊維が付着するようになったら、交換のサインです。
裏返しとは、現在使用している畳表(表面のゴザ)の裏側を表面として利用する作業です。
この際、畳縁(ふちの部分)は新しく交換します。
畳を新しくしてから5年前後が裏返しの目安ですが、特に2~3年の早い段階で裏返し作業を行うことできれいに仕上がります。
なお、前回の畳替えから10年以上経過している場合は、表替えをおすすめします。
また、極端に薄い畳床の場合は裏返しができないため、表替えが必要になります。
新床とは、畳床(芯材)、畳表(表面のゴザ)、畳縁(ふちの部分)のすべてを新しく交換する作業を指します。
使用状況や芯材の品質によって異なりますが、通常は15年から30年ほどが交換の目安です。
畳の上を歩いた際にデコボコを感じたり、ふかふかとした感触がある場合は、芯材が傷んでいる可能性があります。
芯材が傷んでいると畳表も傷みやすくなるため、新床の検討をおすすめします。
基本は畳の目にそってゆっくり掃除機をかけてください。大変ですが目にそってかけることが長持ちする秘訣です。
できればそのあとの空拭きもおすすめです。とくに新しい畳の水拭きは避けてください。
水拭きは泥染をしてイグサの表面を保護している極めて粒子の細かい白土をとってしまいますので、避けた方がいいです。
古くなった畳も湿気を嫌うので水拭きは避けた方がいいです。
もし水拭きをする場合は、固く絞ったモノか洗濯機の脱水をかけてご使用されるとよろしいかと思います。
過度な湿気はカビやダニが発生する原因になります。とくに新しい畳ほど栄養分豊富なため湿気をたくさん吸ってくれます
ので、梅雨時期や結露が見られる住宅などはカビが発生しやすいので気をつけてください。なるべく天気の良い日は窓を
開けて、風通しを良くしてください。日中どうしてもお部屋を閉めきってしまう場合は、エアコン、扇風機などを使用する
ことをおすすめします。ダニも畳に限らずどこにでもいますので、お部屋の風通しを良くして、こまめに掃除機を掛けて
ください。また畳替えの時に防虫・防湿シートがございますので、畳の中、または畳の下に敷くことをおすすめします。
掃除をする時にじゅうたんやゴザをはがして掃除していただければいいのですが、お部屋に敷き詰めてしまうと、
じゅうたんやゴザの表面しか掃除をしなくなってしまいます。ホコリやちり、食物のカスが下に落ちていきますので、
じゅうたんやゴザの下の畳にどんどんたまっていってしまいます。それをエサにするダニの寄生や通気性も悪くなり
湿気がたまりカビの発生する原因になりますので避けましょう。
1.ジュースなどをこぼしてしまったら
乾いたタオルで素早く拭き取り、濡らして固くしぼったタオルで拭き直し、仕上げに再び乾いたタオルで充分に拭いてください。
早ければ早いほどシミになりにくいです。
2.醤油やソースなどをこぼしてしまったら
小麦粉やベビーパウダーなどをふりかけ、液体を吸い取らせ、掃除機を掛ける。
その後濡らして固くしぼったタオルで拭き、仕上げに乾拭きしてください。
3.カビがはえてしまったら
薬局などで売っているエタノールと水を7:3(エタノール7:水3)の割合で詰め替えスプレーなどに入れて希釈して
ください。それをカビのはえた所に吹きかけ乾いたタオルで拭き、エアコンの除湿や扇風機で乾燥させてください。
4.家具の跡がついてしまったら
畳の家具の跡が付いてもへこみ具合が少なければ解消できます。
固くしぼったタオルをかぶせ、上からスチームアイロンをかけるだけで元に近い状態まで復元できます。