品質が良い国産畳表は新芽で実が充実した長いイグサで見た目の色が良く、色ムラもなく艶があり、
しっかりと密に織り込まれ、畳の目がまっすぐに通って厚みがある物になってきます。
下位の物になってくると短いイグサで草の太さも太かったり細かったりします。
古芽もまじってきますので色が変化してくるとその部分が黒い筋になってくることがあります。
また、外国産などは染料を使用して着色してる場合がありますので、
お客様が見ると逆にそっちのほうが青々としてきれいに見えますので注意が必要です。
1枚の畳表には約4000本から7000本のイグサが使用されています。
上質な畳表は使用されるイグサの本数も多く、実際にさわってみると重さ、厚さが全然違います。
よりイグサの本数を多く織り込みますので、畳の目もつまってきて耐久性が上がってきます。
下位の物になってきますと重さ、厚さがなくなってきますので、耐久性も落ちてきてしまいます。
畳は年月と共に色が変化していきます。上質な畳表は美しい黄金色に変化していきます。
色が変化してからの畳と過ごす時間の方が長くなりますので、そこを見据えて上質な畳表を選ぶ事もおすすめです。
畳を作る技術も表面のゴザをきれいにするだけでいいというわけではございません。
長年使用した畳の土台(芯材)は傷んでへこんでいたりしますので、補修作業が重要になってきます。
一枚一枚時間をかけて丁寧に仕上げた畳は仕上がり具合、今後の持ち具合が大きく変わってきます。
当店では畳にすきまがあればすきまをうめる作業、段差があれば段差の調整作業をします。
まれに「畳を踏むと畳がしずむのですがなおりますか?」というお問い合わせを受けますが、
畳の土台(芯材)が傷んでいる場合もございますし、畳は板や発泡スチロールやコンクリートなどの
下地の上に敷いてある構造になっておりますので、その下地が傷んでいると連動して畳を踏んだ時に
しずむことがあります。一度下見に伺わせていただければわかりますのでご相談ください。
お客様は畳を作る作業風景を見ることがありませんので、どういう風に畳が作られているのかわかりません。
お客様の所から引き上げてきた畳はまず古い畳表(表面のゴザ)を剥がす作業をします。
畳は糸で縫うのですが、前回、前々回と施工した糸を抜かずに残して作業効率重視でおこなっている業者さんが
まれにいます。その糸がどんどん蓄積していきますと畳床(芯材)の厚さが薄くなってきて、デコボコがひどく
フニャフニャの状態の悪い畳床になってしまいます。基本的なことなのですが、当店では糸はきれいにとります。
畳は敷いてしまえば中身の部分が見えなくなってしまいますが、そういう所が重要だったりします。
また、大きいホチキスの針を使う業者さんもいます。大変危険ですので注意が必要です。
上記のような畳の補修作業、すきま、段差の調整作業などもおこなわない業者さんもいますので、畳替えをする際に
このような作業をする業者さんなのかお客様はわかりませんので、地域でお店をかまえてる安心して頼める畳屋さんに
依頼する事をおすすめいたします。特に価格だけで選ぶのは注意が必要です。