2026年06月03日
畳の上に絨毯(じゅうたん)や上敷ゴザを敷くときの注意点 〜衛生環境とダニ・カビを防ぐために〜

東京都足立区関原の国産畳専門店、有限会社小堀です。
畳のお部屋に、絨毯や上敷ゴザを敷く。「畳の表面を保護したい」「お部屋の雰囲気を変えたい」「冬場に少しでも暖かくしたい」――理由はさまざまかと思います。
ですが、敷きっぱなしになった絨毯やゴザの下では、目に見えないところで少しずつ変化が進んでいることがあります。今回は、畳の衛生環境を保つために知っておいていただきたい仕組みと、上手な敷き方・お手入れのコツを、畳屋の視点からお話しいたします。
この記事でわかること
・絨毯や上敷ゴザの下に埃がたまっていく仕組み
・埃がダニの発生に、こもった湿気がカビにつながる理由
・めくって掃除機・乾拭き・風通しといった具体的なお手入れ方法
・お掃除がぐっと楽になる「真ん中や一部分に敷く」方法
はじまりは、目に見えない「埃のゆくえ」
まず知っておいていただきたいのは、埃には下に落ちる性質があるということです。
お部屋の中を漂っている埃は、最終的には床に向かって落ちていきます。畳の上に絨毯や上敷ゴザを敷いている場合、埃は絨毯やゴザの繊維のすき間をすり抜けて、その下にある畳の上にたまっていきます。
「敷いているから、畳は守られている」と感じられるかもしれません。ですが埃に関しては、むしろ絨毯やゴザの下に少しずつ蓄積されていきやすいのです。
たまった埃が、ダニを呼びます
そして、この埃がダニの発生原因になります。
ダニは、埃の中に含まれる人の皮膚片やフケ、食べこぼしのカスなどを餌にして繁殖します。さらに絨毯や上敷ゴザの下は風通しが悪く、温かく湿った、ダニにとって居心地のよい環境ができやすい場所でもあります。
つまり絨毯やゴザの下は、「餌(埃)」「温度」「湿度」「暗さ」という、ダニが繁殖するための条件が揃いやすい場所なのです。
ダニはアレルギーの原因になることもあります。小さなお子様やアレルギー体質の方がいらっしゃるご家庭では、できるだけ繁殖させない環境づくりが大切です。
「掃除機をかけているのに」― ここに落とし穴があります
「ちゃんと掃除機をかけているから大丈夫」と思われるかもしれません。
ところが、お部屋いっぱいに絨毯や上敷ゴザを敷き詰めていると、掃除機をかけるのは、どうしても絨毯やゴザの上だけになりがちです。
本当は、定期的にめくって畳の上にも掃除機をかけられるのが理想です。ですが、家具が乗っていたり、サイズが大きかったりすると、めくること自体が大仕事。なかなか日常的には難しいですよね。
そうなると、絨毯やゴザの上面はきれいになっても、その下にたまった埃はそのまま残ってしまうことになります。
畳は呼吸する床材 ― ふさがれると、湿気の逃げ場がなくなります
もうひとつ、知っておいていただきたいことがあります。それは、畳が呼吸しにくくなるということです。
畳の素材であるイグサには、お部屋の湿気を吸ったり吐いたりする「調湿機能」があります。日本の高温多湿な気候の中で、畳は天然のエアコンのような働きをしてくれているんです。
ところが、絨毯や上敷ゴザを全面に敷き詰めると、畳の表面がふさがれて、空気の出入りがしにくくなります。畳が吸い込んだ湿気の逃げ場がなくなり、畳と敷物の間に湿気がこもって、カビが発生しやすい状況になってしまうのです。
特に梅雨どきや夏場の湿度が高い時期、結露しやすい冬場は要注意です。久しぶりに絨毯や上敷ゴザをめくってみたら、畳にカビが生えていた…というお話を、お客様からうかがうこともございます。
また、湿度が高い環境はダニも好みます。湿気がこもることで、ダニにとってさらに繁殖しやすい環境ができあがってしまいます。
それでも、敷物には敷物の良さがあります
ここまで読んで、「やっぱり絨毯やゴザは敷かない方がいいの?」と思われたかもしれません。
たしかに、畳のことだけを考えれば、何も敷かずに畳そのものをお使いいただくのが理想ではあります。ですが、絨毯や上敷ゴザを敷くことが決して悪いわけではありません。
お部屋の雰囲気を変えたり、座り心地をよくしたり、冬場の冷え対策になったり。敷物には敷物の良さがあります。
大切なのは、敷きっぱなしにせず、こまめにお掃除をしていただくことです。埃・ダニ・カビといった心配は、きちんとお掃除をしていただくことで、ずいぶんと軽減することができます。
ときどきめくって、畳に風を通してあげてください
具体的には、次のようなお手入れがおすすめです。
・定期的に絨毯や上敷ゴザをめくって、その下の畳にも掃除機をかける
・めくったついでに、畳の上を乾拭きして空気を入れ替える
・梅雨どきや夏場など湿気の多い時期は、特にこまめにめくって風を通す
このひと手間があるかないかで、畳の衛生環境は大きく変わってまいります。
敷くなら「真ん中や一部分」が、お掃除しやすくおすすめです
そして、お掃除のしやすさという点でおすすめしたいのが、絨毯や上敷ゴザをお部屋の全面ではなく、真ん中や一部分に敷いていただく方法です。
リビングテーブルの下だけ、座る場所の足元だけ。そんなふうに部分的に敷いていただくと、絨毯やゴザを手軽にめくることができ、その下の畳のお掃除がぐっと楽になります。
・めくりやすいので、定期的に畳の上にも掃除機をかけられる
・畳の周囲が露出しているので、畳の調湿機能が働きやすい
・空気の流れができるので、湿気がこもりにくくカビが発生しにくい
・お掃除のしやすさが向上し、衛生環境を保ちやすい
「冬は寒いから全面に敷きたい」という方は、もちろん全面に敷いていただいてかまいません。その場合も、季節の変わり目に一度めくって、畳の上を掃除して空気を入れ替えていただくだけで、衛生環境はずいぶん変わってまいります。
おわりに ― 敷物も畳も、どちらも楽しむために
畳は呼吸する床材です。お部屋の湿気を吸ったり吐いたりしながら空気を整え、快適な空間を作ってくれます。
絨毯や上敷ゴザを楽しんでいただきながら、ときどき畳にも風を通してあげる。たったそれだけで、ダニやカビの心配は大きく減らすことができます。
ぜひ一度、ご自宅の畳と敷物のお付き合いの仕方を見直してみてはいかがでしょうか。
当店のご案内
有限会社 小堀(国産畳専門店)
所在地: 〒123-0852 東京都足立区関原3-16-2
TEL: 03-3889-6066 / 三代目直通:080-3411-1016
営業時間: 8:30〜19:00(定休日: 日曜・祝日)
ウェブサイト: https://koboritatami.com
LINE公式アカウントで簡単にご相談できます
公式LINE: @353jyxgy
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神奈川県もご相談ください。
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